本流ヤマメ
宮城県荒雄川本流の釣り

重々しい雲が幾重にも重なって空を覆いつくしていた。
当初は雨の予報だったが、本流へ着いたときにはその雨足も気にならない程度に穏やかになっていた。
本流で再会した友人はすでに数匹の魚と出逢っているとのこと・・・
釣り上がる友人とは対照的に、僕はウエットで釣り下ってみた。
やや多めの水量は魚の警戒心を解くにはよい感じであり、水面には虫達の気配も十分に感じられた・・・
今日の狙いは本流ヤマメ・・・
あの小気味よいアタリを味わいたく、早い流れに乗せてシルバーマーチブラウンをキャストする。
堰堤が連続する流れには至るところに流れの変化があり、どこから魚が出てきてもおかしくない雰囲気・・・

ガツンッとウエットフライを引っ手繰る体高のあるヤマメ・・・
流心の流れにフライをナチュラルに送り込み、あるところでフライを浮上させてあげると
反応を見せてくれた。
大きなヤマメは早い流れに着いているようで、アタリだけは何度かあるものの、なかなかフッキングに持っていくことができないもどかしさがあった。

上流に目をやると友人のロッドもきれいなベンディングカーブを描いている。
ドライフライを軽快に操り、流れのスポットに長い時間フライを置き、次々と魚を引き出す腕前はさすがであった。
下流域に場所を移すと今度は虹鱒が顔を出してくれる・・・

久し振りのシングルハンドの釣りは繊細で楽しいもの・・・
やっぱり魚に出逢えるとうれしいな・・・

by akiranspey | 2009-05-25 20:45 | ヤマメ

