十勝鱒
十勝鱒
車の窓を開けると山間を流れる力強い水音が遠くから聞こえてきた・・・
背の高い蕗をかきわけて川へ降り立つ。
あたりを見回すと薄暗い新緑の木々を背景にひときわ白く輝くヒゲナガがちらほらと飛び回っていた。
岸際を足音を立てないようにゆっくり歩いていくと、どこからともなくヒゲナガが姿を現す。
カディスやカゲロウの姿もその中に混ざっていた・・・
ランの先端にたちキリッと冷たさの残る流れに足を踏み入れていく。
マドラーミノーにスペイセッジを組み合わせキャストを始めた。
対岸に向かい伸びていくフローセントグリーンのライン・・・
ターンオーバーしたフライが着水し、流芯を横切り始めたときにロッドが引きずりこまれるような衝撃とともに、セントジョンが一気に逆回転し、けたたましい音があたりに響きわたった。
言葉では言い表すことが難しいリールからの悲鳴はそう長くは続かなかった。
ドキドキしながらすかさず同じ場所を流してみても、同じような衝撃が訪れることはなかった・・・
Rod:R.B.Meiser MKS 12.6f #6/7
Reel:HARDY St.John
Line:Airflo Skagit Compact floating 450gr+intertip15f
Rod:REVIEW Custum 11f #5
Reel:HARDY Soverign 5/6/7
Line:Ultra4 WF6
by akiranspey | 2012-06-26 01:21 | 北海道