北海道釣行 第二章 オホーツク沿岸の河川たち PART Ⅰ
その流れに立った瞬間、僕らは何かに包みこまれるかのような居心地の良さを感じた。
川面のきらめきは生命の躍動感を生む。
力強い流れには、たくましい魚たちが潜む。
ちょっとだけ釣りをさせてもらうよ・・・
僕らは魚を驚かせないようにそっとウエットフライを送り込む。
ゆるい流れに乗せて、そして流心を横切らせながら・・・
魚たちからの無数のコンタクトが手元に伝わる・・・
その正体はヤマメ。でも君たちには7月までは会えない。ここは道北なのだから・・・
水温も安定してきており、レインボーはきっと流心に潜んでいるにちがいない。
そんな想いが確信へと変わる。
流心へとフライが入り込んでいった瞬間だった。ゴンッと、手元にひったくるような
アタリを感じた。
やっと出会えたね・・・
しかしレインボーだと思っていたその正体はサクラマス・・・
シルバーメタリックの魚体は陽の光を浴びながら、僕らを歓迎してくれた。
記録に残したあとに、すぐにリリース・・・北の大地では出会ってはいけない魚。
本命の貴女にはどうしても会えない・・・
使用タックル:ロッド スコットSES 9フィート5番
リール ハーディソブリン5/6/7
ライン WF6番
リーダー 3X12フィート
フライ グリズリーキング8番
by akiranspey | 2006-06-24 00:27 | 北海道