メモリアルⅡ・・・
数年前の10月の出来事・・・
札幌の友人からイトウ釣りにいかないかい?との誘いの連絡があった。
この大河の有名なポイントはいくつか知っていたが、せっかくここまできたのだから
自分でポイントを開拓してみたかったんだ・・・
川に近づける場所を探していると、長いランを釣り下れそうな場所を見つける。
左岸、ランの最上流部に立つ。
到底、対岸までは届くはずもないが、精一杯の力で魚の着きそうな場所を探しキャストを始めた。
そしてすぐにドラマが起きたんだ・・・。
僕のキャストしたフライが水面になじみ始めた瞬間、水面が突然割れた・・・
何が起きたのか一瞬わからなかった。
でもすぐに手元にトルクフルで鈍重な生命反応が伝わってきた・・・
もしかして・・・
水底を這うような引きはグイグイとロッドを絞り込んでいく・・・
大河の重い流れは魚のパワーを何倍にも増幅させる。
僕は手元のラインを急いで回収し、ドラグのテンションを整え魚とのファイトに入っていった。
頭の中は真っ白で、魚と格闘した時間は全く覚えていない・・・
でも水面に現れたシルバーの輝きを放つ巨大な魚を見た時、僕は少し震えていたような気がする。
周囲を木々に囲まれ、人工物などは一切目に入らない広大な流れ・・・
時折遠くから線路を通る列車の音だけが優しく響き渡っていた。
はじめまして・・・
魚名:イトウ
体長:85センチ
ロッド:スコットG16f11番
リール:ハーディーソブリン11/12
ライン:シューティングヘッド11番タイプ2
ランニングライン:フラットビームスーパー35b
リーダー:0x12f
フライ:マドラーゾンカー(オリーブゴールド)
僕は幸運にもこの後すぐに、さらに大きな魚と出遭うこととなる。
毎年この時期になると北の大河が懐かしく感じられるんだ・・・
by akiranspey | 2007-10-13 22:54 | イトウ