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初夏の気配・・・


前夜から降り続いた雨は朝になっても止むことはなかった。
時折力強く、時にはその雨脚は弱まることはあったが、僕らのレインジャケットは
瞬く間に重くなっていった・・・。

中禅寺湖初夏の陣

僕らを乗せた船が最初の場所に到着したのは午前6時を過ぎたころだったろうか・・・
低い雲が湖を覆うように迫っていた。
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雨脚は幾分弱まっているように感じられたが、僕らの真上を覆う木々からは大きな雫が
湖面に降り注ぎ僕らを濡らす。

ここは岸から数メートル先にブレイクラインがあり、鱒がいるとすればそう遠くはない距離のようだ。

まずはインターをベースとしたラインを選択し、モンカゲニンフを結んでキャストを始める。
カウントダウンを繰り返し、どこで鱒が反応するか試す。
木々が湖面に張り出しており、僕らのキャストを不自然なものにさせる。
それでも僕らはブレイクラインに沿うようにキャストを繰り返していた。
ロングリーダーでフライをゆっくり沈めてイマージャーを演出してみる。

雨がいつの間にか止み、風に流された雲の切れ間からほんの一瞬だけ青空が顔をのぞかせる。その感覚が次第に短くなっていくように感じられたころだった。
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友人のロッドが綺麗な弧を描いた・・・
綺麗なブラウントラウト。
その鱒は素晴らしい体高で、精悍な顔つき、いかにもグッドファイターだと思わせるような茶鱒であった。

空はだんだん青色に染まっていく・・・
背後の森からは蝉の音色が響き、モンカゲの舞いも次第に賑やかになっていった。
湖面には時折りドキッとするような水しぶきが上がり、僕のキャストにも不要な力がついつい入ってしまう。
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それでも、何事もない時間がいつものように流れていく・・・

この日、最初に入ろうと思っていた場所に移動し、試行錯誤しながらイブニングまで
キャストを繰り返したが鱒族以外の反応はあるものの、本命の鱒に出会うことはなかった。

夕方の空は朝からは想像もできないほど綺麗に赤く染まり、ただ湖面は鱒の気配を包み込むかのように穏やかで生きるもの全てが眠りについているかのように静かだった。
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by akiranspey | 2008-06-09 23:36 | ブラウントラウト

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